調理中、キッチン内をドタバタと動くのは時間もかかるし体力も削られますよね。使用後の困りごとを減らすために、キッチンのレイアウトをもう一度考え直してみませんか?
今回は、キッチン内のレイアウトを考えるに一つの基準となる「ワークトライアングル」を解説していきます。新築住宅のキッチンを計画中の方、キッチンをリフォームする方、マンションのキッチンをより使いやすくしたい方、ぜひご覧ください!
目次
「動線を後悔…」それってどんな時?
キッチンが広い分、移動距離が伸びた気が…
広々したキッチンになり、ストレスフリーに調理ができるかと思いきや。逆に、広すぎて調理中に移動する範囲が広くなった?なんてこともあります。どの家電をどのタイミングで使うことが多いか、日頃からチェックしておく準備も必要です。
ちょっとしたイライラに妥協する?
調理器具の収納場所と作業台の距離が遠くて毎回の移動にイライラ、なんてことはないですか?まあまあ…少しのことだし…と思っていても、塵も積もればなんやら、ということです。事前に予想されるパターンを知っていることで、防ぐこともできますね。
ワークトライアングルとは?
キッチン動線を考えるうえでは欠かせない、「ワークトライアングル」という言葉があります。
ワークトライアングルとは
ワークトライアングルとは、冷蔵庫・コンロ・シンクを結ぶ三角形の作業動線のことです。三辺のバランスがよく、正三角形に近いほど、作業効率がよいといわれています。
ワークトライアングルは、家事動線や作業効率を考える際にとても重要な視点です。では、実際に作業効率のいいキッチンを実現するにはどうしたら良いのか、具体的な例を使って説明していきます。
キッチンでの動線を分析する
主な動作
キッチンで調理をする際、主な動作として
・冷蔵庫から取り出したものをシンクで洗う
・シンクから作業スペースを経てコンロに移動
・コンロでの調理中、冷蔵庫から調味料を取り出す
などがあり、ワークトライアングルの”頂点”が動作の軸となっています。
次いで多い動作
上記に次いで多い動作として、
・必要な調理器具を取りに行く
・盛り付けるためのお皿を取り出す
などがあり、ワークトライアングルの”辺”で行われるという特徴があります。
このワークトライアングルの”辺”で行われる動作こそがキッチンでの作業効率を大きく左右し、使いたい場面で使いたいものがパッと手に届くことで作業をより効率的に進めることができるのです。
ワークトライアングルの活かし方
①キッチンのレイアウトを考える
ワークトライアングルの”頂点”にあたる冷蔵庫・シンク・コンロの位置は、それぞれを結んだ線の総和が360cm以上600cm以内に納まるのが適切とされています。
②収納場所を見直す
「これから冷蔵庫の場所なんて動かせない、、」という方は、ワークトライアングルの”辺”にあたる収納を見直してみましょう。
●システムキッチン下の収納 鍋や調味料などが収納でき、シンクやコンロの前にいても手が届く位置の収納。 ●パントリー収納 まとめ買いをした食材や飲料水、レトルト品などを収納しておく食材庫。 ●カップボード 家電を置いたりお皿や調理器具を収納する場所として、多様な用途を持つ。 |
家のキッチンにある収納には何を収納しているか、すぐに思い出せますか?まずはキッチンの全貌を把握してみましょう。
③使用する場面をイメージする
使用頻度が低い物はパントリーやカップボード吊戸棚の高い位置に、カトラリーやお椀等の使用頻度が高いものはシステムキッチン下の収納やカップボードの手が届きやすい引出しに。
それ以外にも、キッチンのゴミ箱は家族も捨てられるように廊下側の収納に設ける必要があるかもしれません。
最後に
今のキッチンをもっと快適にしたい、快適なキッチンを計画したい!そんな方が困った時に考える一つの視点として、ワークトライアングルについてご説明しました。理想のキッチンの使い方をベースとして実際の使い方を見直してみませんか?是非お役立てください。
今回紹介したカップボードはInstagramでもご紹介しています。併せてご覧ください!
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