カップボードのお打ち合わせをしていると、
「炊飯器用スライド棚の上にモイスを付けたいです」
「吊戸棚の下にモイスは付けられますか?」
というご相談をいただくことがあります。
ファニチャーメーカーではモイスの取り扱いはありません。
その理由は、使用している素材と家具の設計方法にあります。
今回は、「モイスは本当に必要なのか?」について解説します。
目次
モイスとは?
モイスとは、炊飯器や電気ポットなどから発生する蒸気による結露や傷みを軽減するための建材です。
一般的には、
- 炊飯器用スライド棚の上部
- 吊戸棚の底面
などに使用されることがあります。
そのため、
「蒸気が出る場所にはモイスが必須」
と思われている方も少なくありません。
モイスが必要かどうかは家具の素材によって変わる
実は、家具に使用される素材によって蒸気や熱に対する耐久性は大きく異なります。
代表的な素材として、
- ポリ合板
- 強化紙
- 低圧メラミン
があります。
同じカップボードでも、使用する素材によって蒸気への耐性は変わるため、一概に「モイスが必要」とは言えません。
ファニチャーメーカーは低圧メラミンを使用しています
ファニチャーメーカーでは、本体部分に低圧メラミン化粧板を使用しています。
傷に強い
日常的な擦り傷が付きにくく、美しい状態を保ちやすい素材です。
水に強い
キッチン周りなど水を使用する環境との相性に優れています。
熱に比較的強い
一般的な家具用素材と比較して熱による影響を受けにくい特徴があります。
表面硬度が高い
耐久性が高く、長期間安心して使用できます。

蒸気対策で本当に大切なのは「使い方」
モイスの有無以上に重要なのが、家電の使い方です。
炊飯中はスライド棚を引き出す
炊飯器は蒸気が真上に出ます。
そのため、炊飯中はスライド棚をしっかり引き出して使用することが重要です。
蒸気を家具内部に滞留させないことで、家具への負担を大きく軽減できます。

大切なのは「素材 × 設計」
蒸気対策は単純にモイスを付ければ解決するものではありません。
蒸気の逃げ道を作る
蒸気が滞留しないように設計します。
家電の配置を考える
炊飯器や電気ポットの位置によって蒸気の影響は大きく変わります。
吊戸棚との距離を考える
適切な空間を確保することで蒸気の影響を軽減できます。
使用方法まで考慮する
家具は設置して終わりではありません。
実際の使い方まで含めて設計することが重要です。
「モイスを付けるか」より「どう作るか」
オーダーカップボードで重要なのは、
モイスを付けることではなく、
・どんな素材を使うか
・どのように設計するか
・どのように使うか
です。
ファニチャーメーカーでは、お客様がお使いになる家電や収納したい物をヒアリングしながら、最適なプランをご提案しています。

まとめ
「蒸気が出るからモイスは必須」
とは限りません。
重要なのは、
- 使用する素材
- 蒸気の逃がし方
- 家電の配置
- 日常の使い方
です。
ファニチャーメーカーでは、低圧メラミンの特性を活かしながら、素材と設計の両面から長く使えるカップボードをご提案しています。
カップボードをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。


